今年の初芝居もここ数年恒例の浅草です。
第1部、第2部通して拝見してきました。
この浅草歌舞伎も今のメンバーで公演するようになって
8年目になるのだそうです。
最初の時は若い彼らが大きなお役を演ずるのに
本人達の緊張が客席にも伝わり、
こちらも緊張しながら疲れきって拝見しました。
もう、親戚のオバサン状態です。
それが8年目にもなりますと、こちらは緊張しません。
安心して観ていられます。
大きなお役でも、それほど心配しません。
若々しいよい舞台です。
今年は「吃又」「お富与三郎」が良かったですねぇ。
「吃又」は亀治郎さんと勘太郎くんが良い夫婦。
夫婦の姿がよく見える舞台でした。
若い方が演じると上手下手とは別に基本通りになさるからか、
(二人ともお上手でしたよ)
かえって本来の役の姿が見える気がします。
今迄に何回も観た舞台であっても
改めて気づく事があったり。
お富さんも若くて(笑)キレイ。
玉三郎さんや時蔵さんの時のように出てきてジワ・・・とはいかないのは
まだ仕方の無い事。
それでもキチンとしていて、好感。
基本が出来ていれば雰囲気とか空気感は年齢と共に出てくるでしょう。
何年か後にまた観てみたい舞台です。
それにしても舞台で皆さん緊張したでしょうねぇ。
初日ということもありますし、
客席の後ろの方には指導なさった仁左衛門さん、玉三郎さん、勘三郎さんが
見守っていらしたんですもの。
お三方とも今月はお休みだったのね。
ちらっと拝見したお三方が客席に並んで知る姿、
滅多にお目にかかれない良い景色(^^)v
舞台も客席も楽しんだ初芝居でした。
12月歌舞伎座。
昼夜通しで観たら、もう、本当に疲れました。
上演時間が長いのはわかっていましたので、
申し訳ない事ながら序幕は遠慮させて頂きました。
それでも、長かった~。
お尻痛かった~。
疲れました。
疲れた~は、この辺で脇におくとして。
観た演目は、どれもみんなバランス良い感じがしました。
誰が突出して良いとか悪いとかがなく、
全体として落着いて観る事ができる良さ。
それは心地良いですね。
特にパズルがピタっとハマるようなバランスの良さを感じたのが「寺子屋」です。
今迄に拝見した「寺子屋」の中では
かなり若い夫婦だったのではないでしょうか?
今月の源蔵夫婦。
それがリアルな印象を受けました。
命を張って主を守ろうとする若夫婦。
人生の先輩となる松王夫婦とのやり取り。
実際はこうだったのではないか、と思いました。
そういえば海老蔵さんがなさる役で
「本当はこういう若さだったのでは?」
と思わされたのは「助六」に続いて2回目。
海老蔵さんは役を自分の年齢として表現なさるのかしらね。
今月の演目で、も一つ。
「筆屋幸兵衛」
鶴松くんの演じる「お雪」がツボだったのか
もう最初から最後まで泣きっぱなしになってしまいました。
ハンカチ1枚ダメにしました。
アイラインもマスカラもしてなくて良かった。
これは私としてはかなり珍しい。
他の人が泣いていても、少しウルウルする程度がいつもだもの。
こんな泣きっぱなしは滅多にありません。
私、かなり疲れてる?
でも他の演目では全然泣かなかったのよねぇ。
観に行きました。
沙也加ちゃんより笹本玲奈ちゃんに目が行ってしまいました。
未だにピーターパンのイメージでいたら(ごめんなさい)
大間違いでした。
オペラ座の怪人のクリスティーヌを観たい!
と思いました。
沙也加ちゃんは高音が細くて残念。
きれいな声なだけに。
ミュージカル舞台でも活躍していくなら頑張って。
カーテンコールでのドレスを拡げた挨拶も???
役に対して違和感感じちゃいました。
ローラってよくわからない役だし。
作品自体のイメージは
オペラ座の怪人とスウイニートッドを足したような感じがしました。
それぞれの役のキャラクターが、
もともとそういうものなのか、まだ出来ていないのか
理由はわかりませんが、何だか中途半端な気も・・・
悪くは無いのだけど・・・ちょっと微妙でした。
二期会オペレッタ「天国と地獄」
日生劇場で観てきました。
何年か前に某所で参加したことのある作品。
それよりも何年も前にTVで二期会の舞台を観た事はありましたが
生では観た事がなく、良い機会なので行ってきました。
今までにも日本人プロのオペレッタは何回か観ましたが
・・・・・今ひとつ・・・・
今回も期待せずに行ったのですが、
思ったよりずっと楽しかったですねぇ。
曲も歌詞もわかっているから、ですかねぇ。
肩の力の抜けた舞台で、わかりやすい演出でした。
人間界=和風(ユリディスが振袖!)
天国=南欧風
地獄=中国風(プルートが剃髪してるし、ユリディスもチャイナドレス)
地獄で後ろの屏風が「酒池肉林」って書いてありましねぇ(爆)
よくも悪くも品良い作品になっていました。
天国でも、クーデター起こすほどうんざりしていそうには見えませんでしたし、
地獄でも、それほどの退廃、酒池肉林、馬鹿騒ぎは見えませんでした。
あの有名なカンカンも、ちょっと寂しい。
私達、素人舞台ででは合唱も全員で踊っちゃったものねぇ。
踊れなくても。
プロだと下手なダンスは見せられないので仕方ないでしょうが
もっとパワーが欲しかったかも。
それでも、それをマイナスしても、楽しかった。
暖かい空気でした。
気持ち軽くなって少し元気でたかも。
有難う。舞台。
せっかく入手した初日

途中、咳しててごめんなさい>ご近所の席の皆様

というわけで、初日「モーツアルト!」行ってきました。
開演時刻が早いので終業と同時にダッシュ

初日の硬さが見えつつも楽しい舞台でした。
再演の余裕で安心して観ていられるのが嬉しいわ。
中川ヴォルフガングは、一段とロック?シャウト感の強い歌い方。
非常に固い音に感じました。
個人的趣味からすると今回くらいが限度。
これ以上、そっち方面に行くと私はついていけないかも。
初参加のhiroコンスタンツェ、冒頭台詞はこれからの課題でしょうが
それ以外は可もなく不可もなく。
思ったよりインパクトなかったのが良かったような残念なような。
でも初日ですものね。今後に期待です。
香寿男爵夫人の歌い方好きなんですが、もう少し高音・・・・

吉野シカネーダの声、前より太くなったような・・・あんなだったかしら。
ヴァンパイアの時のイメージが私の中に残りすぎてたかしら。
どちらも好きなんですけどね。
市村さん、実生活でもパパになる予定ができたせいか
一段と落着いたパパぶり。
四季時代からのファンとしては嬉しいような哀しいような。
最後の方ではどうしてもファントム思い出してしまうし

祐一郎さんには・・・ファンの方、ごめんなさい

出てきたときから、出てくるたびに笑わさせて頂きました。
でも地声からファルセットに移るところなんか、声大好きよ。
あの声あっての祐一郎さんだもの。
というわけで、初日にもかかわらず再演の強み。
満足な舞台、楽しんできました。
次は井上ヴォルフガング。
これまた楽しみ。
でもこんなして劇場通っているから体調回復しないんだわねぇ。
少しだけ反省。

「恐れを知らぬ川上音二郎」を観に行きました。
三谷幸喜さんの作品。
観ていて、「いかにも三谷さん


出演者一人一人がその人らしい役を演じていて、
そんなところも「やはり三谷さん

それが良くもあり、また反対に
「それぞれの俳優さんをもっと観たいのに」
という不満も少々出てしまうところ。
ところで、この劇場。
新しい劇場なのに、残念なところがいくつもありました。
まず、開場まで建物の外で待たされるところ

中に入れないので、外の歩道で並ぶことになります。
建物に入ってすぐにモギリ。
そして劇場は地下2階。
地下2階まではエレベーターか階段。
エレベーターは混んでいて乗るには時間がかかりそう。
待ちきれない私は行きも帰りも階段。
この階段の目の前には客が使ってはいけないエレベーター。
気に入らないなぁ、そういうの。
そして、地下2階につくと、階段を数段昇って、
さらにすぐに数段昇った分だけ降りないとロビーに行けない。
あの階段、何?
あの無駄な作り、何?
ロビーもとても狭いし。
客席も大きくはないですけど、でも狭いと思います。
客席も、人の前を何人も通過しないと席につけない仕組み。
あの劇場で何かあったらどうやって誘導するのかしら?
地下だし、ちょっと怖い。
でも今時の出来立ての劇場ですもの、対策あるのでしょうね。
あ、


入口と出口が別になっているので一方通行できます。
個室の数も多いんじゃないかしら。
それでもWCの列を収納(?)できるスペースはないので
ロビーに長蛇になりますが。
ところで。
来年、「レベッカ」というミュージカルで山口祐一郎さんが出演とか。
あの小ぢんまりしたスペースに祐一郎さんは大きすぎませんか?(笑)
他の出演者もなかなかに揃っているし、
入りきるのかしらん?(爆)
昨日、大雨の中、医者のハシゴをした話を書きましたが
ハシゴを終えた後、ギリギリ駆け込みで
新橋演舞場で三響会の夜の部を観に行きました。
能と歌舞伎の囃子方を務める亀井三兄弟が開く自主公演です。
今年で6回目(+特別公演)、10周年だそうです。
自主公演、私が直接主催者になったことはありませんが
大小の素人公演に参加し続け、主催者の猫の手くらいにはなり
その姿を垣間見て来た為、
公演をうつ、そのエネルギー、大変さは知らないわけではありません。
恐らく私が垣間見て抱いているイメージ以上の
エネルギーが必要なものだと思います。
1回、公演をうつのは勢いでできることもあります。
しかし、それを2回3回と続け、
特別公演を含め、7回目の公演を迎えたことは
それだけで、素晴らしい事だと、賞賛すべきことだと思います。
今迄、途中で消えていった団体、いくつも見ましたから。
今回、私が観たのは2回目だと思います。
前回も今回も満足の舞台♪
舞台の質を維持する、観客を飽きさせない、
それもなかなかできないことです。
三響会、亀井ご兄弟、おめでとうございました。
これからも是非、ジャンルを超え融合した
魅力ある舞台を楽しみにしています。
牡丹燈籠と奴道成寺。
牡丹燈籠は今迄、何回か観ています。
円朝と馬子の役を勘三郎さんがなさったもの。
今回はこの二役は三津五郎さん。
三津五郎さんと福助さんがなさっていた役を
仁左衛門さんと玉三郎さん。
趣の異なる作品になっていました。
仁左衛門さんと玉三郎さん、
前半はもうデレデレ、ラブラブでした。
甘い甘い夫婦。
円朝と馬子も三津五郎さんらしいスッキリ系。
爽やかでした。
全体的には一緒だと思いましたけどね。
最後の場面だけが異なっているように思いました。
暗い殺人で終わる話の後に道成寺があるのは嬉しい♪
明るく楽しい気持ちで帰れますものね。
三津五郎さんが道成寺踊っている時、
所化の皆さん、しっかり見てお勉強態勢。
所化は右近くんや鶴松くんまで入っているので
かなり平均年齢若いんじゃないかしら。
毎日観ていたら勉強になるでしょうねぇ。
三津五郎さんも三つ面の踊りが終わった辺りから
とっても嬉しそうな顔で踊っていました。
お面は苦しいって聞いたことがあるから、
終わると嬉しいのかしら?(笑)
観ているこちらも、三津五郎さんの笑顔で楽しさ倍増。
気持ちよく帰宅しました。