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今月の歌舞伎座 第一部 「恐怖時代」を観ました。

この作品の歌舞伎としての上演は33年ぶりだとか。
その33年の間に歌舞伎以外では上演されています。

1985年のを私は観たことがあります。

主演 浅丘ルリ子
演出 蜷川幸雄
衣裳 辻村ジュサブロー
装置 朝倉摂
照明 吉井澄雄
効果 本間明

伊織之介 三田村邦彦
梅野 新橋耐子
お由良 蜷川有紀
玄沢 大門吾朗
大守 あおい輝彦
靱負 北村和夫
珍斎 財津一郎

今回の歌舞伎「恐怖時代」は当時とは全くイメージ違い。
1985年の公演では、血糊は使わず赤い毛糸だったかな
その分(?)腹を切り裂いて臓物を引きずりだしたり
かなり陰惨な光景に驚いたものでした。
それでも、今回より1985年の方が、はるかに色彩も美しく、
耽美で、頽廃的で、官能的で、滅びの美学だったと思います。

現代の感覚で理解できるように、と気を配った演出の影響でしょうね。
こんな頽廃的な感覚なんて、当時も今も理解されるわけがない。
この作品の登場人物は誰一人としてまともな人がいないのだもの。
人の心の裏の狂気を見せるのがこの作品でしょうに。
だから、文学になり、演劇になるんじゃないのかなぁ。

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歌舞伎座は11月12月と2ヶ月続けて仮名手本忠臣蔵の通しです。
11月はベテラン揃い。
12月は若手中心の構成です。

11月は昼の部だけ、
今日、12月初日は運良く昼夜通しで観に行くことが出来ました。

11月のベテランの方が良かったなぁ。
初日で比較しては気の毒かもしれないけれど。

間合いとか空気とか。


今までにも忠臣蔵を通しで観たことはありましたが
今回観て感じたのは
お軽勘平のくだりは全部苦手。

勘平を好きになれないからでしょうねぇ。

「色にふけったばっかりに」大事に間に合わず
女の実家に逃げながら、途中で自害しようとしたり
さらに女の実家で世話になっている間に赤穂浪士に会った時も
金の工面を最初から女の親が持つ田畑を当てにし
さらに、鉄砲撃てば猪でなく人を撃っちゃうし
撃っちゃった人から金盗むし。

何にも良いところあるように見えない…


それでも、最後の討ち入りを観るとスッキリ。
日本人な証?

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ここ10日間くらいの間に2本、舞台を観ました。
中村勘九郎さんの舞台と、中村七之助さんの出演する歌舞伎。

どちらも、実のところ、それほど期待することなく、
とりあえず、東京で上演しているし
中村屋の二人が出ているし
観に行くことのできる日があるし
それなら切符取っておこうか
切符取ってあって観に行けるから観て行くか…
そうでなくても、切符取っていても仕事で視に行けなくなることが
1~2年に1度はあるのだもの。
肝心な演目に限って行けなくなって、
他の人がその作品を語り合うのに参加できなくて寂しいことあるし。

そんな消極的観劇。

ごめんなさい。関係者の皆様。

そんな状態で観に行ったのですが
想定外にツボでした。

どちらも静かに観ることが出来て、
心穏やかに楽しむことが出来て
良いもんだなぁ~と。

思えば、勘三郎さんの舞台は、どれもこれも
静かに観ることが出来ませんでした。
静かな穏やかな気持ちで観たことがありませんでした。

勘三郎さんのパワーの大きさ
勘三郎さんファンの人達のパワーの大きさ
勘三郎さんを囲む関係者のパワーの大きさ
そんなパワーの大きさ、強さの中で観るには
パワーが必要だったんだなぁ
と今、思います。

静かに心静かに、心穏やかに、染み入るように
そんな風に舞台を観たのは、とても久し振り。

そして、今回観た作品らは、
そうした静けさ、穏やかさが美しく似合う作品だと感じました。

パワーをそれほど持って行かなくても楽しめる舞台。

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「舞台」 のカテゴリーで「多すぎる」というお題。

過ぎてはいないと思いますが、今年、多い自分の出演。
例年演奏会形式1本、オペラ形式1本程度なのが、
今年は参加形式(というのか?)1本、
コンクール形式1本
オペラ形式2本。

ということを書きたかったわけではなく。

昨年の、まもなく一周忌になる勘三郎さん。
團十郎さんの訃報。
染五郎さんの大怪我や、
三津五郎さん、吉右衛門さん、福助さんの病気、
仁左衛門さんの手術

そこに三津之助さんの急逝。
いくら何でも若すぎるでしょう?

支える人、引っ張る人、支えの上に乗る人
みんな、それぞれに大切な役者さん。

松竹さん、働かせすぎと違いますか?

他の舞台公演と同じように
シングル・キャストなら週1回休みとか
ダブル、トリプルにするとか。

どうですか?

それだと採算合わないのでしょうか?
オペラみたいな高額になってしまうのかしら?


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久し振りにアイス・ショーを観ました。

プロ・スケーターとして活躍している
八木沼 純子さん率いるプリンスアイスワールドチーム
荒川 静香さん、本田 武史さん、太田 由希奈さん、フィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフ組
現役選手の
ブライアン・ジュベールさん、安藤 美姫さん、小塚 崇彦さん、鈴木 明子さん、村上 佳菜子さん、庄司 理紗さん
という、そうそうたる出演者。

それでも、オリンピック金メダリストのオーラは今でも別物!
競技となると違ってくるものもあるのでしょうけど
ショーを観る限りでは、誰よりも魅力あるスケートは荒川さんでした。

オリンピックって、そういう特別なものなのだと改めて目にした感じです。

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千穐楽直前に、今月の歌舞伎座第3部を観てきました。

時間で仕事終えて大急ぎでギリギリ駆け込み。
仕事が終えられたのもラッキーでしたし
交通機関が順調に行ったのもラッキーでした。

開演前に仕事メール数本やり取りはしましたけど。

久し振りに顔見知りの勘三郎さんファンの方にお目にかかったら
「もうガッカリしてしまって、観る元気もねぇ…」
とおっしゃっていました。

実はコレが苦手で。

それはもう、昨年、訃報を聞いてからずっと。
勘三郎さんを話題にしたくない。
複雑すぎて言葉で、私の能力では言葉に出来ないから。

多くの方が言葉にするように
ショックであったり、信じられなかったりする部分の他、
妙に当然なことと納得出来、受け入れられている部分もあるし
その、どちらとも異なる思いもあるし。
説明できない。

そんな私的感情はともかく。

一つ目の鈴ヶ森。
この演目を初めて観た日以来、鈴ヶ森を通ると、
ちょっとワクワク、ドキドキ「ここ、ここ!」と思ったり(^^)
それにしても、幸四郎さんと吉右衛門さんって似ている。
声出さないと、あれ?どっち?って思うの私だけかしら?
今回も思ってしまった…。

二つ目の助六。
今までに何回か観た助六を思い出しつつ、
あの役者さんがこの役やった時はあーだった…
などと比較しつつ
ノンビリと楽しんで観てきました。
長い演目だもの、ノンビリ観ないと疲れてしまいます。
口上でも「鷹揚にご見物」というようなこと言ってますし(^^)

それにしても海老蔵さん、すっかり痩せられたのでは?
彼はもう少し体格良い方が、似合う気がしました。
見慣れないせいかしら?


今回、久し振りに前方の下手寄りの席だったのですが、
舞台上の三味線の音が正面からだけでなく、
後ろで跳ね返った音が聞こえていた気がしました。
以前の歌舞伎座では、そういうことはなかったような…
新しい歌舞伎座になった為の音響?
気のせい?勘違い?

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三連休最後の日も、外の冷たさと正反対の暖かな ひと時。

スターダンサーズ・バレエ団の
「くるみ割り人形」を観てきました。

新演出で、とてもリアルで、とてもロマンティックで。
切なく暖かな作品となっていました。

少し、出演者が多すぎ?という気もしないでもありませんでしたが
賑やかで楽しい面も。

クリスマスには「くるみ…」よねー☆

皆様、イヴの夜をいかがお過ごしですか?
宗派、信仰関係なく、良いクリスマスを。

素敵な暖かな三連休を私に下さった皆様に感謝☆

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創作和物オペラを観ました。
色々な話の粗筋を並べて、それを最後に繋ぐ種明かしが行われる
そんな内容の作品でした。

多くの話の短編化、多くの歌、それをまとめて1つに外側をくるむストーリー
大変な製作過程が目に見えるようでした。
最後まで、どうまとめるのかしら?と心配でした。
よくまとまったなぁ、が本音。
よくできているなぁ。

ただ、それぞれの話、1つ1つを知っている立場からすると
それぞれの話の美しさ、完成度を犠牲にされた気分。
さらに、申し訳ないけれど、あの手の笑いは好きではないし。
その笑いと、詰め込んだ話の数の多さが素人っぽいところも苦手。

この団体、今回、初めての場所での公演だったようですし、
その為にその場所用に製作したらしいので
もう1度観てから、再度、個人的評価をしたいかな。

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良い舞台だから好きな舞台だとは限らない
と、当たり前のようなことを再確認した日でした。

観たオペラが予想通り、もしくは予想以上に美しい舞台で
アマチュアの合唱も、アマチュアとしては美しいもので、
ありがちな(笑)不安を感じさせる要素や
頑張れ!みたいな思いになることもない、良い舞台でした。

だからといって、その合唱に加わりたいか
と言ったら、加わりたいとは思えない。

もっと小さくても、下手でも参加したいところはあるのですが
今回観たオペラの合唱には、私の居場所はないように感じました。

音楽の好みが異なるのですね。

今回のオペラはスッキリとしていますし、美しい調和のある舞台でした。

でも、私が好きなのは、違う。

タメがたっぷり、大きく揺れがあって、うねっていたり
暑苦しいほどの重みやくどさがあったり、
そういうものがギリギリいっぱいまである作品が好きです。
(この「ギリギリいっぱい」が大切。多すぎはNG)
緩急しっかりが。
スッキリと洗練されサッパリすべきところは、そのように。
くどいところはベタベタにくどく。
映像には納まらない舞台役者の芝居のように。

そんな作品がワクワクします。

スッキリ、サッパリの中にも分厚く深く内蔵したものがあった上の
スッキリ、サッパリが心地よく感じます。
熊川哲也さんの軽い、空中浮遊、宙に静止しているかのようなジャンプみたいに。

だからなのかなぁ
ヴェルディの大合唱が好きだったり
ppppから始まって、ffffまで盛り上がるような曲が楽しい。
ボレロみたいに。

さて、2週間後のオペラ参加。
そんな風に合唱できるといいな♪

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片岡仁左衛門さんのお孫さんであり、
片岡孝太郎さんのお子さんの
片岡千之助ちゃんの踊りの会がありました。

最年少会主ではないかしら?
まだ12歳ですもの。

当然、本人の踊りは、その年齢の歌舞伎役者のものでしかありません。
それでも、さして緊張している様子も見えず、
真摯に踊る姿は、この年齢の時分の花でしょう。

一緒に踊った中村勘九郎さん、
踊りながらも、踊りの後の挨拶でも、
常に楽しそうに、嬉しそうに、
「親戚のオニーサン」状態。

こうして、次の、その次の世代と伝わるんですねぇ。

楽しい穏やかな暖かな時間を過ごしました。

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sami
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舞台・読書・動物
自己紹介:
舞台:ジャンル問わず、観るのも出るのも好き
読書:ジャンル問わず、乱読・積読
動物:ジャンル問わず、基本手足の合計4本が好き
面倒なこと嫌い
努力も嫌い