熊川哲也くんが復帰と聞いて、急遽、観に行きました。
バレエの「第九交響曲byベートーヴェン」
新しい劇場なので、興味津々。
以前、同じあたりにあった劇場に似た仮設っぽい雰囲気があります。
でも、座席はよくなったかも。
1階席の後ろの方の席だったのですが、
舞台をかなり近く感じました。
公演自体も良いものでした。
ただ、今回はバレエがメインだから良いのですが
クラシック音楽には全く向いていない劇場なので
第九の演奏としては、演奏者が気の毒。
舞台の上に作られたテラスのようなところに
オーケストラ、ソリストが配置され、
合唱はそのテラスの下。
合唱から指揮者が見えなかったと思います。
どこかにモニターでもあったのかしら?
でも、途中、オーケストラと合唱がバラけた気もするから
指揮全く見えていなかったのかも。
音も響きがないので、生の声が聞こえちゃうし。
とは言っても、今回の目的は
第九のバレエってどんな風に振付けるのか?
熊川くんは本当に回復したの?
これらの確認。
目的は充分に達成。
振付は奇をてらうことなくオーソドックスではあるけど
安心して観ている事のできるものでした。
衣装も装置も振りもシンプル。
熊川くんは、きちんと跳んで、きちんと回ってました。
久し振りに見たけど、
ふわっ・・・・としたあのジャンプ、いいわぁ。
前は跳ぶぞ~!!みたいな気もしたけど
今回は、気付いたら跳んでた?みたいに感じました。
要所要所に登場するだけで舞台が締まるのはさすが。
熊川くん、無理せず長く踊り続けてね。
年齢を経て、若い頃のようには動けなくなると思うけど
年を経た味が踊りに出てくるはず。
その「味」のきざしが少し見えた気がした公演でした。