今朝のNHKニュースで"ほんのわずか"な時間を割いていたニュース。
大田区の町工場(中小零細企業)へのアンケート結果。

原材料高騰による経営難増加
大田区は支援したい

ま、要約するとそういうこと。
それだけ。

朝の忙しい時間帯の片隅のニュースですから
仕方ないことかもしれませんが
不満です。

漁業と同じで値上がり分を転嫁できない
転嫁どころか値下げ要求される
言うとおりにしないと取引打ち切りになる

せめてそこまでニュースにして欲しかったですね。

参考
低単価に揺れる町工場
原材料高騰、町工場を直撃
大田区の産業実態調査

中小零細企業は今までも大儲けなんてしていないところがほとんど。
狭められる利幅、取り崩しなんて微々たるものです。
余剰人員だって元々いないのですから
大企業のように早期退職やリストラなんて余地もありません。

どこをどうしたら切り詰められるというのでしょう。

中小零細企業は自分達が取引先から言われても
原材料を購入している先に
「値上げしたら買わない。他から買う」
とは言えません。

同じ立場でギリギリまで値上げせず頑張ってくれて
「どうにもならないから値上げさせて欲しい」
と言ってきていることを知っていますから。
儲けようとして値上げをするのではないこと
値上げしないと首をくくることになることを
知っていますから。
互いに支えあっているのですから。
中小零細企業の経営者は身銭を切って
現状を乗り越えようとしています。
生活と命をかけて社員を守ろうとしています。
大会社の経営者は身銭切ってますか？


もうひとつ。
これは聞いた話。
ある中小企業の社長さんが
「人材不足で募集しても人が集まらない」
と某大学教授に愚痴ったところ
「給料を高くすれば良いじゃないですか」
と言われたそうです。
何もわかっていない大学教授。

給料高くできるなら高くします。
それでも人が集まるなら無理してでも高くします。
高くしたって集まらないんですよ。

実態を知らない教授や役人だけがどれほど知恵を絞っても
何も解決できないでしょうね。

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