ついでなので(?)鳩山さんの演説に細かく突っ込みいれます。

まず、演説を誰に向かって話しているかが絞れていない。
あの場合、国民に向かって話すべきではなかったでしょうか？
しかし、「国民のみなさん」と呼びかけながらも、
国民に、ではなく、民主党員に向かって話しているように見えるところが多数あります。

演説をＴＶで観たり、新聞に掲載の要旨を読んだりしましたが
こちらが一番詳しそうなので、リンクします。
Business Media 誠

その演説の中で一番気に入らないのがこれ。
以下、上記BusinessMedia誠の記事から引用。

残念なことに、そのような私たち政権与党のしっかりとした仕事が、必ずしも国民のみなさんの心に映っていません。国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でなりませんし、「まさにそれは私の不徳のいたすところ」、そのように思っています。

「私たち政権与党のしっかりした仕事」
国民はそうは思っていないと思います。それを
「必ずしも国民のみなさんの心に映っていません」
「国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくたってきてしまった」
それが残念と思うのは、国民が悪いってことですか？
そういう風に聞こえます。
「私の不徳のいたすところ」と本気で思っているのなら
表現方法が間違っていると思います。
上から目線、強いものが弱いものに言うような表現に感じます。

「必ずしも国民のみなさんに伝えることができたとは言えなかった。」
と表現すべきではないでしょうか？
「聞く耳を持たない」
とは、広辞苑によると
「相手の言うことを聞こうとしない」
という意味。
確かに国民は聞こうとしていない。
それの原因は「不徳のいたすところ」ではなく「聞くに値しないから」。
鳩山さんは国民に聞いてもらおう、理解してもらおうとしていません。

再び引用。
「日本の平和、日本人自身で作り上げていく時を、いつかは求めなければならない」と思っています。

これはこれで私は賛成です。
でも今、作りあがっていません。
作りあがった状態ならいいと思います。
ですが作りあがっていない状態で米軍を国外、県外に
というのは、どこから出てきた発想なんでしょう？
米軍を国外に出して、無防備になってから
「日本の平和、日本人自身で作り上げる」つもりだったのでしょうか？
作りあがるまでの防衛、抑止力はどうするつもりだったのでしょうか？

社民党は今も「国外・県外」と声高に続けています。
その姿勢は悪くないと思います。
それなら社民党はもう1歩進んで
「国外・県外」のプランを発表したらいいと思うんです。
このプランならうまくいくでしょ、丸く収まるでしょ
という提案をすべきです。
実行方法も考え提案せず、「結果」を唱えるだけでは民主党と一緒。

この社民党に対する発言も引用。
社民党さんを政権離脱という大変厳しい道に追い込んでしまった。その責任はとらなければならない。

これは社民党に対して余計なお世話なんじゃないですか？
「政権離脱」が厳しい道でしょうか？
やはり上から目線でしょう。
与党だから偉い、他の党や国民は自分の言うことを聞いていればいい
そう思っているように聞こえます。
社民党は社民党として「自説を責任もって貫いた」んです。
民主党に責任とるなんて言われたくないと思います。

さて次は「カネ」の引用。
自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたなどということが、私自身、まったく想像だにしておりませんでした。

「想像だにしていなかった」そのこと自体が問題なんだってことに
まだ気付かないんですか？
気付かなければ納税しなくていい
気付いた時に修正すればいい
なんて通用しない、そんなことにならないように国民は努力しているんです。

さらに
「何でクリーンであるはずの民主党の、しかも代表がこんな事件に巻き込まれるのか」と、みなさま方もさぞご苦労され、お怒りになったことだと思います。

「事件に巻き込まれる」
巻き込まれたのではなく、事件を起こしたのでしょう？
また、ここで「みなさま方」と呼びかけています。
この「みなさま方」は民主党の皆さまのこと。
最初「国民の皆さん」って呼びかけていたはずなのに。
演説の相手がＴＶやマスコミの向こうにいる国民から
目の前の人たちに変わってしまいました。

クリーンであるためにも勉強不足、意識不足、努力不足でしょう。

そのあと
幹事長も「分かった」と、そのように申されたのでございます。

何を「分かった」んでしょうね。
鳩山さんの辞任引退はわかったんでしょうね。
自分は仕方ないから辞任するけど引退しないよ、ですもんね。
幹事長は何もわかっていない。

ここで再び出てきます。
民主党に対して聞く耳を持っていただくようになる。そのように確信いたしています。私たちの声も国民のみなさんに届くでしょうし、国民のみなさんの声も私たちにストンと通る

これも「民主党に対して耳を傾けて下さるようになる」って言えばいいのに。
「声が国民に届く」というのも非常に受け身です。
「声を国民に届けなくてはいけない」のではないでしょうか？
「国民の声も私たちにストンと通る」これも受け身。
「国民の声を正面から捕まえる」なんて表現のほうがよくないですか？
(余り美しくない表現だとは思います・・・ごめんなさい)

「宇宙人だ」と言われることについても
ご本人が「私なりの勝手な解釈」とおっしゃるように勝手な解釈で
「今の日本の姿ではなく、5年、10年、20年、何か先の姿を国民の皆さんに常に申し上げているから、何を言っているか分からんよ」、そのように国民のみなさんにあるいは映っているのではないかと

それではいけないでしょう。
わかるように話す義務が総理にはあります。
わからない言葉を話してはいけません。
それは日常生活と同じです。

このあとも「ヒヨドリ」の話をして、やはり「勝手に解釈」してるところがあります。
政治は勝手な解釈でやってはいけないものです。
「勝手な解釈」
これが鳩山さんの問題点の１つかもしれません。

最後に「国民のみなさん、特にお集まりのみなさま方へのメッセージ」と
あれ？やはり民主党に向けてではなく国民に向けてだったの？と・・・・・

さてさて、民主党な皆様、これから大変ですね。

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