2025 / 07 |
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よくわからない・・・と言っていたら、
友人から
参考になるかな?
と朝日新聞の記事を紹介された。
これによると演出家の四谷怪談の解釈は
「価値観の変換ですべてを失った人々が、生き残っていくため、物質、権力、お金に執着し、他人はどうでもよく、盗んだり、だましたり、殺しまでする状況を描いている」
それで?という感じだ。
歌舞伎で観ても感じられることだ。
だからこそ今でも上演され、共感を得ている。
演出家の解釈には目新しいことは何もない。
それに、彼の解釈したような作品には全く感じられなかった。
ただ、淡々と言葉が連なり、人がそこにいるだけ。
誰も生き残ろうという力を持っていなかったし、
誰も何にも執着していなかったし、何も考えていないように見えた。
ただフワフワとその空間に登場し死んでいくだけ。
「そして誰もいなくなった」
演劇は別に楽しくなくても面白くなくても、エンターテイメントでなくても
全然、構わない。
観ていて不愉快なものでも、眠くなるのでも構わない。
難しいなぁと感じるのでも、よくわからなかったでも構わない。
何かしらその作品から感じているってことだから。
今回のような何も感じない作品は、困る。