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観に行ってきました。
久し振りの歌舞伎座です。

今月の演目はどれも知らない作品ばかりで
「いったい私は何を観るの?」
と思ったまま席に着きました。

「磯異人館」
どうしても幕末・明治維新を舞台とした作品は
歌舞伎らしくないと感じてしまいます。
固定観念に捕らわれすぎでしょうか?
政治を論する作品が多い印象もあります。
この「磯異人館」は
和風ロミオとジュリエットという感じでした。
勘太郎さんが役の心を迷わず舞台上で体感しているようで
まっすぐな思いの溢れる舞台になっているように思いました。
相手役が七之助さん、というのもバランス良いのでしょうね。
最後の場面、
俊寛を思い起こしたのは私だけかしら?
いつの日か、勘太郎さんの俊寛を観たいと思ったんですけど。

「越前一乗谷」
こういう舞踊劇もあるのですね。
悲惨な戦の話にも関わらず、
舞踊になると美しく、
その美しさが哀しさを見せてくれました。
舞踊なので、どうしても途中睡魔にも・・・・・
でも群舞はいいですね。
ここでも勘太郎さんに注目。
ファンなので許して。
秀吉として登場。
勘三郎さんの盲目物語が思い出され、
これまた、いつの日か勘太郎さんが盲目物語を・・・
と思ってしまいました。

かなり満足だった一部なのですが、二部は・・・・
正直言って期待はずれ。
「ゆうれい貸屋」
もっと楽しくも心に響く作品になるのではないかしら?
勿体無いと思うんですけど。
悪くはないと思いました。
でも、もっと工夫・・・というのかしら、
繁盛している場面に繁盛している感じがもっと欲しかったかも。
そうすると最後の場面が、ずっと生きると思うのに。
幽霊の人数不足・・・かな。

「舌切雀」
渡辺えり子さんの新作とのことで
ある程度、想像はついていたはずですが、
それでも苦手な作品でした。
もともとえり子さんの作品や訴え方が苦手でもありますが。

自分で歌舞伎に関し、許容範囲は狭くないと自負してきました。
今迄、スーパー歌舞伎を観ても、コクーン歌舞伎を観ても
野田版研辰を観ても蜷川十二夜を観ても、
全て、私にとって許容範囲でした。
野田版鼠小僧は良いとは思わなかったんですけど
それでも許容範囲内。
それは私の中に舞台の上に乗っているものが
歌舞伎であろうが新劇であろうがミュージカルであろうが
そんなジャンル分けをすることは意味がないという考えがある為。
舞台として良ければ構わない。

今回、その私の許容範囲を超えていました。
今書いたように、この作品が歌舞伎かどうかということではなく
作品として苦手です。
何をしたかった脚本なのか、全くわかりませんでした。
内容は面白くも楽しくも哀しくも腹立たしくもありませんでした。
そんな作品を観なければならないことに腹は立ちましたけど。
途中で帰りたくなったもの。
出演俳優さん達も演じていて楽しいのかしら?
楽しんでいるのだったらイヤだわ。

一般的に評判はどうなのかしら?
二部が一番の売れ行きだったようなんですけど。
評判良くて今後もこういう作品が上演されたら、
好きな役者さんが出ていても観に行かない・・・かも。
それとも、好きな役者さんが出ているからって
耐えて客席に座るかしら?

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【無題】
磯異人館…
勘太郎さんの俊寛をイメージするとは
ハッとさせられました。
精之介みたいな名もなき若者達が汗と涙と血を
流しながら幕末から明治へ向かっていったのかと
感じました。

越前一乗谷の勘太郎さんの秀吉は、自分も
盲目物語がそろそろ見られるかなと
感じました。
レビューぽくて群舞にはまりました。

3部は16日に行き、2部は26日行きます。
【Re:無題】
>勘太郎さんの俊寛
最後の船を見送る場面で、なので安直です(^_^;)

勘太郎さんの盲目物語はまだまだ先でしょうねぇ。
楽しみだけど。
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