一言で言うと
観に行って損したとは思わないけど一度観ればいいかな
という感想です。

その大きな要因の一つは多分に私の好みの問題。
「ドラクル」つまりヴァンパイアたるもの耽美であるべき。
そう思っているわけです、私は。
ごめんねぇ。
海老蔵さん、耽美じゃないんですよ。
おかしいなぁ、泉鏡花とかやっているのにね。
歎美な背徳的な陰あるヴァンパイアが私は好きです。
菜食主義っぽいヴァンパイア(?わけわからない表現ですか？)
そんなヴァンパイアになら血ィ吸われたいんですけど。
ごめんねぇ。海老蔵さんでは・・・・肉食系なんだもの。

でも、この脚本、海老蔵さんに当て書きしてる？
とは思いました。
純真で子供っぽく物事に裏があるなんて思わない。
それゆえにまっすぐにぶつかって粗暴になる。
なんとなく海老蔵さんのイメージかな？と。

ただ、どうも脚本家、演出家は役者に頼りすぎて
舞台作品としての具体的なイメージを
持っていなかったのではないか
という気がしました。
そのため、役ひとつひとつは出来ていても全体としてまとまらない。
大きな流れが見えてこない。
あ、今、ふと思ったのですが小劇場の人だからなのかしら。

ともかく非常に勿体無い作品。
脚本も思ったほど全然ダメではなかっったですし、
装置も面白かったですもん。
役者も一人一人まじめにやっていた・・・・

でも、足りないんですね、それでは。
再演あったら、行くかしらねぇ？
余程、何か大きく変われば、行くかもしれないけど。
そんな感想を持った作品でした。

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