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「税のしるべ」(大蔵財務協会)う税法関係のマニアック(?)な定期刊行物があります。
そこに珍しく「歌舞伎」だの「俳優」といった言葉が連なっていました。
明治時代の話だそうです。
明治時代に「雑種税」という税があったそうです。
これは「営業税」(今の事業税みたいなもの?)とともに府県の財源だったそうです。
以下は、「税のしるべ」(大蔵税務協会)平成18年10月16日の
「税の歴史 あらかると <15>(今村千文)」から要約です。
雑種税の対象は、営業税の対象とはならないもの様々で、
その中に「俳優」という項目があったそうです。
参考→税務大学校HP→租税史料 →租税史料特別展示 →平成17年度特別展示→2.営業税の登場
東京府では、俳優個々に興行主連署の上届け出させ、
俳優を5等級に区別して営業鑑札を発行、等級別に課税していたようです。
途中から東京府も面倒になったのか
鑑札や納税を取りまとめる為「東京俳優組合」を結成させ、
そこで東京府内全ての俳優・役者を管轄させたのだそうです。
この組合には取締役として頭取・副頭取を置かせ、
頭取が興行主に代って連署させられたとのこと。
頭取・副頭取の選出は選挙。
明治22(1889)年2月付の新聞に記事によると
で、この時の選挙で
頭取 九代目 市川団十郎
副頭取 五代目 尾上菊五郎
副頭取 初代 市川左團次
が選ばれたそうな。
人気投票のようだわ
しかしねぇ、雑種税って、イヤな名称よねぇ。
どこでも課税できないから「何でも集金」できる税金作ってみた、みたいで。