2025 / 05 |
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森の中へ。Into The Woods。
気をつけて入っても、何が起きるか分からない。
と言いましても、一昨日観に行った舞台の話ではありません。
自分自身の話。
先日来、宣伝も兼ねて書いている出演舞台。
トゥーランドット
その楽譜は深い深~い森のようなのです。
多くの音符に速度記号、拍子記号などなど、
様々なことが書かれている楽譜。
オペラで合唱を受け持つ私達は、
歌に関する全てと、
オーケストラ代りに伴奏となるピアノの譜面のついた
いわゆる「ヴォーカルスコア」と呼ばれる楽譜を使用します。
で、その譜面に書かれている音。
トゥーランドットでは非常に複雑です。
様々なモチーフが複雑に登場しては消え、また現れる。
そして蔦のように絡まりあい、体感的な混乱を表現する。
そして2拍子から3拍子、4拍子へと小節ごとに変化を繰り返し
その度ごとにうねるように速度も緩急、予断無く変化する。
楽譜という森の中で遭難してしまいそうです。
美しい野の花のような旋律にに聞き惚れていると
複雑な音の変化という枝にぶつかり、
拍子記号という木の根に足を取られる。
鳥のさえずりのような軽やかな速度に乗っていると
突然、狼が隣に現れ、ダッシュする羽目になる・・・
そんな曲なんです(^_^;)
油断も隙もあったもんじゃない!
解決方法はただ一つ。
早く暗譜し、指揮者に惚れこんで歌う事。
でも暗譜するには複雑すぎる楽譜。
ジレンマ。